支給停止事由消滅届②(事例を交えて…
2025/07/03
こんにちは、東京都北区で障害年金の相談・裁定請求に特化した事務所を運営する
社会保険労務士の中村健司です。
今回は、支給停止事由消滅届の2回目となります。
【年金額が支給停止になった?!】
障害年金の更新のための診断書を提出したら、年金が支給停止になった。
障害の状態が以前と変わらないのに‥‥なんで?(´;ω;`)ウッ…
こんな時は、支給停止事由消滅届に再度診断書を添付し、再審査をしてもらいます。
今回提出する診断書は、前回(更新時)の診断書より障害の状態が重くなっていなければ
なりません。
当たり前のことですが・・・
※支給停止事由消滅届とは?・・・こんな用紙になります。☟
※障害年金の更新時に支給停止になった事例を挙げて考察していきたいと思います。
以下は、わたくしが扱った事例となります。
【事例研究】
① 年齢/性別…30代/男性
② 傷病名…統合失調症
③ 支給停止までの経緯
→20代より障害基礎年金2級を受給。障害状態確認届(障害年金の更新)は、
2年に1回。前回まで順調に年金が支給されていたが、今回の更新で
支給停止となる。
④ 支給停止理由…障害等級に該当しないため。(通常、具体的な理由は書かれていない)
⑤ 調査依頼
→年金が支給停止になったことにより生活ができないため、かかりつけの病院を
通して調査依頼を受け、受諾。
⑥ 調査方法
→本人は、障害年金の初回請求から今回までの診断書を所持していない。
ただし、障害年金の初回請求時から今回の更新時まで同一の病院を受診し
診断書を作成してもらっているため、初回の請求時から今回の更新時までの
診断書を病院側にリストアップしてもらい、診断書を時系列で精査する。
⓻ 調査結果
→障害年金の診断書は、精神の診断書を使用しているのは初回の申請から同じ。
ただし、今回の診断書と前回の診断書を比較した場合、診断書の裏面
「日常生活能力の判定」7項目のうち、3項目について前回より改善が見られる
とされていた。
このことが支給停止の原因と思われたため、担当のソシャルワーカーに病状について確認すると、病状は初回の請求時から今回の更新時まで変化はないとの事。
日常生活能力の7項目について、本人から聴取し、レポートを作成し、主治医に
診断書の訂正を求め、改善がみられるとされた箇所は、従来通りに修正された。
⑧ 年金事務所へ提出
支給停止事由消滅届と訂正した診断書を年金事務所に提出。
⑨ 最終結果
審査の結果、従来通り障害基礎年金2級の支給決定。
※上記のように具体的な支給停止理由は書かれていないのが通常となります。
なぜ、支給停止になったのか?原因を追究することから始まります。
今回は、依頼者が初診から現在まで同一の病院を受診していたため、診断書を
スムーズに閲覧出来ましたが、個々人により状況が異なるため、原因の追究は
ケースバイケースになります。
請求者本人が原因を追究し、新たに診断書を作成してもらうにはハードルが高すぎる
かもしれません。
そんな時は、障害年金専門の社労士にご相談ください。
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中村社会保険労務士事務所
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